騙す馬鹿に騙される馬鹿⑨
- 2019/03/04
- 11:21
騙す馬鹿に騙される馬鹿⑨
2019/1/21 Yahoo!ブログ
ミヒャエル・エンデは、『モモ』の中で資本主義経済で用いるお金を時間泥棒と称しました。
時間貯蓄銀行なんてものは、有限の世界では存在し得ないのです。
動植物に死が存在しないと仮定すれば、地球は必ずパンクするのです。
生まれたものが死を迎えることによって循環が起こります。有限の世界に生きるということは、死ぬことであり、生まれることなのです。
ならば、お金も死を迎えなければならない筈です。しかし、インフレが存在しないと仮定すると、お金は死ぬことはありません。
身体を維持するためには一定量の血液があれば良いのです。血液は、死と生産を繰り返して一定量を保ち続けます。
もし、死なない血液が輸血され続けると、いずれ心臓はパンクしてしまいます。
もし、身体の一部に血液を貯め込む器官があって血液の流れが滞ってしまうと、壊死していまう細胞が出できます。
お金から貯め込む機能を取り除き、死を与えなければ身体は維持できないのです。
必死の形相でお金という血液を輸血し続けても、血液の流れが滞ってしまうと末端の細胞は壊死してしまうのです。
要するに、いくらお金をばら撒いても、社会的弱者にはお金が回らないということです。
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