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『アメリカの「FBI」と「メディア」による人権侵害 ~ 日本で言えば、ズブズブの「検察官」と「朝日新聞」による人権侵害!?』に対する意見

『アメリカの「FBI」と「メディア」による人権侵害 ~ 日本で言えば、ズブズブの「検察官」と「朝日新聞」による人権侵害!?』に対する意見

>この「原理」が何なのかを知らないという方々は、現在の仮の憲法に過ぎない「日本国憲法」を理解していないことになります。「日本国憲法」は英米法の考え方に基づいて、我が国とは無関係に勝手に作られたもの

キミは、金森大臣が説明する日本国憲法に謳われている精神および原理は勝手に作られたものだと言うんだね?
では、誰が金森大臣に改正案に謳われている精神および原理を教えたのかな?
金森大臣に日本国憲法の説明の仕方を教えた人と、教えたという証拠を示せよ。
キミは知能が低い故に論理的思考力が無いわけ。だから、妄想を鵜呑みにしてしまったんだよ。

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第90回帝国議会 衆議院 帝国憲法改正案委員会 昭和21年7月1日

○金森国務大臣 憲法ノ改正案ニ付キマシテ内容ヲ申上ゲタイト思ヒマスルガ、予メ御許シヲ得テ置キタイコトガ一ツアルノデアリマス、ソレハ私共ノ考ヘマスル所ニ依リマスレバ、憲法ノ改正案ヲ議会ニ付議致シマスルコトハ、憲法改正案其ノモノヲ御判断ヲ願フノデアツテ、憲法改正案ノ由ツテ生ズル基本、学理的ナル考ヘ方ハ、直接ニハ議会ノ御審議ニ属スルモノデハナイト思ツテ居リマス、随テ本会議ニ於キマシテハ、憲法ノ表ニ現ハレテ居リマスル条項ノ趣旨ヲ弁明スルニ止メタノデアリマスル、サウシテ其ノ背景ニ存在シテ居リマスル幾多ノ基本的ナモノノ考ヘ方ニ付キマシテハ、是ハ憲法其ノモノノ直接ノ内容デナイ為ニ、遠慮ヲ致シテ居リマス、併シ斯クノ如キ種類ノ重大ナル法案デアリマシテ、尚ホ其ノ条文ガ個々ノ要点ヲ示スノミデアツテ、其ノ根本ニ存在致シマスル組立テ方ヲ直接ニ明カニシテ居リマセヌ為ニ、何等カノ御説明ヲ申上ゲルコトガ適当ナヤウニ思ツテ居ルノデアリマス、併シ其ノ内容ハ実ハ御審議ノ客体ニナラナイ、寧ロ学問上ノ判断デアリマスケレドモ、若シ御許シヲ得マスルナラバ、其ノ基礎ニ考ヘテ居リマス一ツノ説明方法、即チ私ノ考ヘマスル所ノ学理的ナル――学理的ト申シマシテモ深イ所ヲ言フノデハアリマセヌガ、一渡リ考ヘ方ヲ――本当ヲ云ヘバ委員会デモ申上グル範囲ノ外ニナルカモ知レマセヌケレドモ、御許シヲ得マスルナラバ、ソレヲ申上ゲタイト思ヒマス
 先ヅ内容ニ付テ申上ゲテ行キマスルガ、此ノ草案ハ御覧ニナリマスルト直グニ分リマスルヤウニ、前文ノ外十一ノ章ニ分レテ居ルノデアリマシテ、略々必要ナル規定ヲ網羅シテ居ルト考ヘテ居リマス、其ノ中先ヅ前文ニ於キマシテハ、今回ノ憲法改正ノ目的、又改正憲法ノ拠ツテ立ツ根本精神ヲ最モ力強ク且ツ詳細ニ述ベテアルト考ヘテ居リマス、即チ其ノ前文ノ最初ニ於キマシテ、日本国民ハ外ニ向ツテハ、諸国民トノ間ニ平和的ナル協力ヲ成立サセ、内ニ於テハ我ガ国ノ全土ニ亙ツテ自由ノ福祉ヲ確保シ、又政府ノ行為ニ依ツテ再ビ戦争ノ惨禍ガ発生シナイヤウニスルコトヲ決意シマシテ、ココニ国民ノ総意ガ至高ナルモノデアルコトヲ明カニ宣言ヲ致シマシタ、又此ノ趣旨ニ依ツテ現在存在シテ居リマスル所ノ憲法ヲ改正スルト云フ風ニ述ベラレテアルノデアリマス
 次ニ又ヤハリ前文ノ一部デアリマスルガ、此ノ憲法ハ人類普遍ノ原理デアル所ノ民主主義ノ精神ニ立脚スルモノデアル、斯ウ云フコトヲ示シマシタ、更ニ又其ノ民主主義ノ原理自体ハ、要スルニ国ノ政治ノ終局ノ権威ガ国民ニ由来致シマシテ、又国ノ政治ヲ拠ツテ行フ所ノ権力ハ国民ノ代表者ガ之ヲ行フノデアリマス、又国ノ政治ニ依ツテ生ジマスル其ノ結果タル所ノ幸福ハ、或ハ利益ハ、国民ガ之ヲ受ケルト云フコトニアルコトヲ明カニ示シテ居リマス
 更ニ又前文ノ中ニ於キマシテハ、日本国民ハ徹底セル平和主義ヲ以テ、其ノ下ニ於テ我ガ国民ノ安全ト生存トヲ挙ゲテ平和愛好諸国民ノ公正ト信義ニ委ネル決意ヲ有スルト云フコトヲ宣言シ、同時ニ又今後再ビ国際社会ニ連ナツテ、其ノ一員トシテ名誉アル地位ヲ占メル日ノ早カランコトヲ熱望スルト云フ趣旨ヲ述ベテ居ル訳デアリマス
 尚ホ此ノ前文ニ於キマシテハ、何レノ国家モ自国ノコトノミニ専一デアツテハナラナイ、随テ其ノ結果トシテ他国ヲ無視シテハナラヌト云フ趣旨ヲ示シ、政治、道徳ノ原則ハ何レノ国家ニモ共通致シマスル所ノ普遍的行亙ツタモノデアルト云フコトヲ強調致シマシテ、此ノ法則ニ従フコトハ各国ノ責務デアルト云フ信念ヲ述ベマシテ、所謂国際社会ニ於キマシテノ道義的鎖国方針ト云フモノヲ退ケ、我ガ国将来ノ覚悟ヲ明々白々ト示シテ居ル訳デゴザイマス
 更ニ又此ノ前文ノ一番終ヒノ一節ニ於キマシテハ、日本国民ハ国家ノ名誉ニ懸ケ、此ノ高遠ナル主義ト目的ノ達成ノ為ニ全力ヲ捧ゲルモノデアルト云フコトヲ誓ツテ居ルノデアリマス、言葉ハ極メテ平易ナル寧ロ常識的ナル言葉ノ羅列デハアリマスルケレドモ、其ノ内容ニ盛込マレテ居リマスル所ハ、改正憲法ノ精神トスル所ヲ遺憾ナク示シテ居ルト考ヘテ居リマス
 更ニ前文ヲ離レマシテ、此ノ憲法ノ各個ノ条項ニ規定スル所ヲ見マスルト、何等カノ関係ニ於テ此ノ前文ノ趣旨ト一脈相連ナツテ居リ、相互ヒニ照応シテ居ルモノデアリマシテ、此ノ前文ノ精神ノ下ニ各個ノ規定ガ理解セラレ、且ツ運用セラルベキモノトスル趣旨ニ基イテ居リマス
 ソコデ内容ニ入ルノデアリマスルガ、第一ニ此ノ改正憲法ニ於ケル天皇ノ御地位ノコトデアリマスガ、是ハ本会議ニ於テ種々ナル角度カラ御質疑ニナリ、又御説明申上ゲマシタ通リデゴザイマスルガ、後ニ至リマシテ、ソレヲ私ノ心ノ中ニ考ヘテ居リマスル一ツノ理論構成ヲ以テ更ニ御説明申上ゲタイト考ヘテ居リマス
 次ニ此ノ皇室典範ニ関スル規定デアリマス、皇位ハ世襲ノモノトシ、其ノ継承ニ付キマシテハ皇室典範ノ定ムル所ニ依ルト致シマシテ、更ニ又其ノ皇室典範ハ従来ノ考ヘ方ト違ツタ法的性格ノモノ、即チ国会ノ議決ヲ要スルモノト致シテ居リマスルガ、御承知ノ如ク皇室典範ハ、従来ハ国会ノ議決ノ外ニ置カレテ居ツタモノデアリマス、改正案ノ規定スル所ハ、ソレハ国会ノ議決ノ下ニ置イタノデアリマス、重要ナル国法トシテノアルベキ体系ニ之ヲ置イタト云フコトニナリマス
 次ニ天皇ハ此ノ憲法ノ定ムル国務ノミヲ行ハセラレマシテ、政治ニ関スル権能ハ之ヲ有セラレザルコトト致シマシテ、且又天皇ノ国務ニ関スル一切ノ行為ニハ、内閣ノ助言ト承認ヲ必要トシ、之ニ付テ内閣ガ全責任ヲ負フモノト致シタノデアリマス、是ハ要スルニ日本ノ重大ナル根幹ヲ成シテ居リマスル所ノ天皇制ヲ、最モ妥当ナル形ニ於テ此ノ憲法ニ規定セントスル趣旨デアル訳デアリマス
 次ニ天皇ノ行ハセラレマスル国務ノ範囲ハ、例ヘバ内閣総理大臣ヲ任命セラルルコト憲法改正、法律、政令及ビ条約ノ公布其ノ他列記シテアル通リデゴザイマスルガ、是等ハ何レモ天皇ガ国ノ象徴デアリ、国民統合ノ象徴デアル御地位ニ相応シキ範囲ニ於テ、多カラズ少ナカラザル範囲ニ於テ適切ナル限界ニ眼目トシタノデアリマス
 尚ホ皇室ノ財産関係ニ於キマシテハ、従来ノ日本ノ考ヘ方ト稍々異ナル原則ガ示サレテ居リマシテ、皇室ニ財産ヲ譲リ渡シ、又ハ皇室ガ財産ヲ譲リ受ケ、若シクハ賜与セラルルコトハ、国会ノ議決ニ基クコトヲ要スルモノト定メラレテ居リマス、言葉ヲ換ヘテ申シマスレバ、皇室ト皇室ノ外トノ間ニ於キマシテ、財産ヲ移動致シマスル為ニハ、国会ノ議決ヲ基礎ト致シマスルコトガ必要デアルト云フコトヲ根幹トスルノデアリマス、是ハ国家及ビ国民統合ノ象徴デアラセラレル最モ公平デアリ、無色無私ナルベキ天皇ノ御本質ニ鑑ミマシテ、皇室外部ト皇室内部トノ相互ノ間ニ於キマシテ財産ヲ移動スルコトニ付テハ、最モ其ノ道行キガ公明デアルト云フコトヲ確保致サントスルモノデアル訳デアリマス
 次ニ第二章ニ於テ、戦争抛棄ニ関シマスル規定ガ設ケラレテ居リマシテ、条文トシテハ僅カ一箇条、項目トシテ二ツニ過ギナイノデアリマスガ、是コソ我ガ国自ラ捨身ノ態勢ニ立ツテ、全世界ノ平和愛好諸国ノ先頭ニ立タントスル趣旨ヲ明カニ致シマシテ、恒久平和ヲ希求スル我ガ大理想ヲ力強ク宣言シタノデアリマス、蓋シ是ハ軽イ意味ヲ以テ考フベキモノデナク、過去ノ何千年ノ歴史ヲ通シテノ今日ノ我ガ国民ガ、ハツキリ世界ニ向ツテ根本ノ精神ノ存スル所ヲ以テ、謂ハバ呼掛ケルト云フ態度デアル訳デアリマスガ、趣旨ニ付キマシテハ先般総理大臣ヨリ説明ガアリマシタ通リデゴザイマス
 次ノ言論、集会及ビ思想ノ自由、基本的人権尊重ノ確立ト云フ点ニ付キマシテハ、是ハ「ポツダム」宣言ノ中ニ書イテアリマス主タル項目デアリマスケレドモ、元来基本的人権ヲ徹底的ニ保障致シマスルコトガ、民主主議的政治ヲ確立シマス上ニ於テ絶対的ナ必要ナル根本条件デアル訳デアリマス、随テ此ノ憲法改正案ノ中ニ於キマシテハ、各般ノ角度カラ色々ノ段階ニ、又色々ノ項目ニ於キマシテ必要ナル規定ヲ設ケマシテ、日本ガ過去ニ於テ此ノ種ノ問題ヲ繞ツテ、種々ナル弊害ヲ巻キ起シタト云フ嫌ヒノアリマス刑事訴追ノ関係ナドニ付キマシテモ、有効適切ナル規定ヲ設ケテ居ル訳デアリマス、現行憲法ニ於キマシテモ、固ヨリ国民ノ権利義務ニ付キマシテハ相当ノ項目ヲ挙ゲテ之ヲ保障シテ居ルノデアリマスガ、極メテ稀ナル例外ヲ除キマシテハ、ソレハ唯法律ノ枠ノ中ノ自由デアリマス、言換ヘマスレバ、法律ヲ以テスレバ其ノ自由ヲ可ナリノ程度マデ、或ハ絶対的ニマデ変更シ得ル趣旨デアルノデアリマス、併シソレデハ国民ノ権利ハ完全ニ保障セラレルトハ言ヘマセヌ、改正案ニ於キマシテハ、其ノ保障ノ範囲ニ於キマシテ、総テノ基本的人権ニ及ブト云フ其ノ範囲ヲ決メマシタ外ニ、其ノ保障ノ形ト致シマシテ、憲法自ラ直接ニ権利ヲ保障スル原則ヲ採用シテ居ル訳デアリマス、更ニ此ノ人権ノ保障ニ付キマシテハ、憲法ガ国民ニ保障スル自由ト権利ト云フモノハ、国民ノ不断ノ努力ニ依ツテ之ヲ保持シナケレバナラヌモノト致シマスルト共ニ、国民ハ之ヲ濫用スベカラザルモノト致シマシテ、常ニ公共ノ福祉ノ為ニ之ヲ利用スル責任ヲ負担スベキコトヲ規定致シマシタ、換言スレバ、自由ハ我侭ト云フコトデハナク、又自由及ビ権利ニ伴ツテ当然之ヲ活用シ、又適当ナ範囲ヲ守ルベキ義務ヲ有スル旨ヲ包括的ニ明カニ致シマシタ、各個ノ国民ノ個人的自由ヲ尊重スルト共ニ、公共ノ福祉ヲ維持増進スルト云フコトヲ考ヘ、個人ノ自由ト公共ノ福祉トハ表裏一体、融合調和シテ進ムベキ趣旨ヲ明カニ致シマシテ、ココニ民主主義的国政運営ノ眼目ヲ示シテ居ル訳デアリマス
 尚ホ又本来ハ国権発動ノ主ナル機関ト致シマシテ、国会ト内閣ト裁判所ト云フ三ツヲ設ケテ居ルノデアリマスガ、其ノ中ニ於キマシテモ、国会ト云フモノニ特ニハツキリシタ規定ヲ加ヘマシテ、是ガ国権ノ最高機関デアリ、且ツ之ヲ国ノ唯一ノ立法機関タラシムルモノト致シテ居リマス、国会ハ両院制度デアリマス、衆議院ト参議院トヲ以テ之ヲ構成シ、仍テ以テ国事審議ノ慎重ヲ期シテ居ルト云フコトハ、既ニ本会議ニ於テモ申上ゲマシタ所デアルノデアリマシテ、是等ノ諸点及ビ両院ノ相互ノ関係ニ付キマシテハ、色々申上ゲタイコトハアリマスルケレドモ、各個ノ条文ニ付テ適当ナ機会ニ申上ゲル方ガ、寧ロ適切デアラウト考ヘマスカラ省略致シマス
 尚ホ之ニ関連ヲシテ申上ゲタイノハ、国家ノ緊急ノ場合、普通ノ政治ノ形式ヲ以テシテハ切抜ケ難キ場面ガ想像出来ルノデアリマシテ、万一ニモ斯様ナ場合ガ起リマシタナラバ如何ニスルカト云フ疑問ガアリマス、是ハ憲法発達ノ諸国ノ例ヲ求メテ行キマスルナラバ、多クノ場合ニ斯クノ如キ非常ノ場合ハ非常ノ措置トシテ、謂ハバ規定ナキ所ニ政治ノ運用ガアツタノデアリマス、我ガ国ノ現行憲法ハ其ノ非常ナ場合ヲ特ニ周密ニ予メ規定ヲ設ケマシテ、緊急勅令デアルトカ、財政上ノ緊急処分デアルトカ、其ノ外直接間接ニ是等ノ緊急ノ場合ニ処スル途ガ設ケラレテアツタノデアリマス、改正案ニ於キマシテハ如何ナル態度ヲ執ツタカト申シマスルト、従来ノ即チ現行ノ憲法ハ余リニモ此ノ緊急ノ措置ヲ講ズルニ当局者ニ便宜過ギルノデアリマス、ソレガ為ニ民主主義政治ノ運用ノ上ニ遺憾ナル結果ヲ生ジタヤウニ思フノデアリマス、故ニ民主政治ヲ徹底スル見地ト致シマシテ、此ノ緊急措置ニ関シマスル規定ハ、憲法ノ中ニハ多クハ設ケラレテ居リマセヌ、併シナガラ特ニ考ヘマスルノハ、衆議院ガ解散セラレ、未ダ其ノ内容ガ充実シマセヌ為ニ、急ニ議会ヲ開クコトガ出来ナイト云フ特殊ノ場合ニ於キマシテ、詰リ解散後暫クノ間他ニ方法ガナイ場合ニ於キマシテハドウスルカト云フ所ヲ、特別ナ規定ヲ以テ補充ヲ致シマシテ、参議院ノ緊急集会ト云フ方法ヲ以テ、予測スベカラザル緊急ノ事態ニ対シ暫定ノ措置ヲ執リ得ル方途ヲ規定シタノデアリマスガ、固ヨリ是ハ暫定ノ措置デアリマシテ、決シテ此ノ民主政治ノ本筋ニ微動ダモ生ズル所ノモノデハナイノデアリマス、サウ云フ特殊ノ場合ヲ除キマシテハ、臨時ニ必要ガ起レバ其ノ都度議会ノ臨時会ヲ召集シテ、立憲的ニ万事ヲ措置スルコトガ妥当デアリ、其ノ方針ヲ基礎トシテ憲法ノ規定ガ設ケラレテ居ルノデアリマス
 尚ホ次ニ内閣ノ制度ニ付キマシテハ、根本ノ原則ト致シマシテ国ノ政治ノ中カラ立法ヲ除キ、司法ヲ除キマシタ其ノ残ル所ノ広ク言ハレテ居リマス行政ト云フ範囲ニ属シマスル権能ハ、内閣ニ属スルト云フコトヲ明カニシテ居リマス、此ノ行政権ト申シマスル事項ノ範囲ハ極ク狭イ行政ト云フ範囲トハ異ナリマシテ、謂ハバ執行権トモ言フベキ広イ範囲ヲ包容致シテ居ル訳デアリマス、サウシテ其ノ行政権ヲ行フ所ノ内閣ハ、其ノ組織全体ヲ法律ヲ以テ定メマシテ、即チ、現在ノ如ク勅令ヲ以テ定ムル趣旨トハ全然方向ヲ異ニシテ居ルノデアリマス、其ノ法律デ定マル内閣ハ、首長ニ内閣総理大臣ヲ置キ、其ノ外ニ国務大臣ヲ置キマシテ組織スルト云フ建前デアリマスルガ、其ノ詳細ハ又別ニ出来マスル所ノ謂ハバ内閣法ノ中ニ詳シク規定スル考ヘデアリマス、更ニ内閣総理大臣ハドウシテ任命スルカト言ヘバ、国会ノ指名ニ基キ、天皇ガ之ヲ任命セラレルノデアリマス、他ノ国務大臣ハドウシテ任命セラレルカト言ヘバ、ソレハ国会ノ承認ヲ得テ、内閣総理大臣ガ任命スルノデアリマス、而モ又内閣総理大臣ハ任意ニ各個ノ国務大臣ヲ罷免シ得ルノデアリマス、是等ノコトハ何ヲ意味スルカト申シマスルト、内閣ハ国会ヲ基礎トシテ動クモノデアルト云フコトヲ明カニ致シマスルト共ニ、内閣ノ内部ニ於キマシテハ、内閣総理大臣ガ重キ地位ヲ有スルコトヲ明カニシタノデアリマス、現行ノ秩序ニ於キマシテハ、事実ハ斯クノ如キ方法ニ向ツテ居ルニ拘ラズ、規定トシテハ徹底ヲ欠イテ居ルノデアリマス、尚ホ此ノ内閣ハ今述ベマシタ趣旨ノ延長ト致シマシテ、国会ニ対シテ各大臣合同致シマシテ責任ヲ負フノガ当然デアリマスルガ故ニ、衆議院ニ於テ不信任ノ議決ヲ致シマシタ場合ニ於キマシテハ、衆議院ノ解散ガ行ハレザル限リ内閣議員ハ総辞職ヲシナケレバナラヌト云フコトニ致シマシテ、議員内閣制度ノ主義ヲ何等ノ遺憾ヲ生ズル余地ノナイヤウニ採用シテ居ルノデアリマス
 更ニ司法権ノ範囲ニ付テ申上ゲマスルガ、此ノ司法権ニ付キマシテハ、現行ノ日本ノ司法権ト稍々異ナル顕著ナル特色ヲ認メテ居リマス、其ノ一ツハ行政裁判所ガ現在アリマスルガ、之ヲ一般ノ司法裁判所ト同ジ系統ノ裁判所ノ権能ニ移シタト云フコトデアリマス、特別裁判所ハ固ヨリ設置ヲスルコトハ得ナイ風ニ定マツテ居リマス、御承知ノ如ク特別裁判所ト云フノハ、単ニ権限ガ特別デアルト云フニ止マラズシテ、沿革的ニ非常ナ特別ナ構成或ハ作用ヲ備居リマシテ、国民ノ権利ノ保障ノ上ニ遺憾ヲ生ジタル歴史ヲ持ツテ居ル制度デアリマス、更ニ此ノ裁判所ノ中ニ、最高裁判所ハ一切ノ法令又ハ処分、特ニ法律ガ憲法ニ適合スルヤ否ヤヲ裁判シ得ルコトトシテ居リマス、御承知ノ如ク日本ノ現行制度ノ下ニ於キマシテハ、裁判所ハ議会ト略々平等ノ立場ニ考ヘラレテ居リ、而モ議会ハ立法ノ府トサレテ居リマスルガ故ニ、若シモ議会ガ定メマシタル法律ガ憲法違反デアルト云フ疑ヒガアリマシテモ、裁判所ハ之ヲ批評シ得ナイ、憲法違反ノ法律デモ有効ナ法律トシテ認メナケレバナラナイト云フ風ニ、少クトモ大多数ノ考ヘ方ハ答ヘテ居リマス、併シナガラ今回ノ改正案ニ於キマシテハ、若シモ憲法違反ノ法律ガアルナラバ、最高裁判所ハ之ヲ明カニ判断シテ、裁判ノ適用上斯ノ如キ法律ガ起レバ、ソレヲ無効ナモノトシテ処置シ得ルト云フ機能ヲ存スルコトニシテ居リマス、唯付言致シマスルガ、是ハ法律其ノモノヲ凡ユル意味ニ於テ無効トスル訳デハアリマセヌ、裁判ニ必要ナル範囲内ニ於テ無効トスルト云フ趣旨デアリマス、尚ホ最高裁判所ノ裁判官ノ任命ニハ国民審査ト云フ途ヲ考ヘ、其ノ外普通ノ裁判所ニ付キマシテモ、其ノ裁判官ノ任用ニ付キマシテ特殊ノ考慮ヲ致シマシテ、裁判官ガ厳正中立デアルト同時ニ、国家諸般ノ政務ノ運行上最モ適切ナル役割ヲ務ムルヤウニ意図セラレテ居リマス
 財政ノ方面ニ付キマシテハ、国ノ財政ヲ処理致シマスル権限ハ、総テ国会ノ議決ニ基イテ之ヲ行使スベキモノデアルト云フ原則ヲ掲ゲマシテ、之ヲ基本トシテ必要ナル諸規定ヲ設ケマスルト共ニ、皇室ノ財産ノ関係ニ於キマシテハ、従来ニナイ所ノ規定ヲ設ケマシテ、世襲財産以外ノ皇室財産ハ総テ国ニ属スルモノト致シマシタ、又皇室財産ヨリ生ズル収益ハ総テ国庫ノ収入トスルト共ニ、法律ノ定ムル皇室ノ諸支出ハ、予算ニ計上シテ国会ノ議決ヲ経ナケレバナラヌ現在ノ制度ト違フ特色ヲ規定シテ居ル訳デアリマス
 次ニ地方自治ノ問題デアリマスガ、是ハ現行憲法ニ於キマシテハ、地方自治ニ関シマシテ何等ノ規定ヲ設ケテハナカツタノデアリマス、併シ地方自治ハ国家ノ政治ト相伴フモノデアリマシテ、共同シテ全般ノ国ノ政治ガ動イテ行ク訳デアリマスルガ故ニ、之ヲ憲法ノ中ニ取入レテ基本原則ヲ設クルコトガ必要ト考ヘマス、ソコデ其ノ規定ヲ設クルト共ニ、内容ニ於キマシテハ民主主義的ナル原理ヲ根本ニ置キマシテ、地方公共団体ノ各長、其ノ他ノ職員ノ或ルモノニ付キマシテ直接公選ト云フ途ヲ考ヘ、更ニ又或ル一ツノ地方公共団体ノミニ適用アル特別法ニ付キマシテハ、是ハ公平ヲ図ル為ニ、其ノ当該公共団体ノ住民投票ノ制度ヲ設ケタノデアリマス、謂ハバ国民各自ノ自由ヲ保障スルト共ニ、或ル限定ニ於テ公共団体ノ自由ヲ保障シタト云フコトニ帰着致シマス
 次ニ憲法改正ノ手続ニ付キマシテハ、国家ノ基本ノ考ヘ方ニ国民ノ総意ヲ至高トスルト云フ原理ヲ取ツテ居リマスルガ故ニ、国ノ根本法タル憲法ノ改正案ト致シマシテハ、最後ニハ国民ニ提案シテ其ノ承認ヲ得ルノ途ヲ設ケテ居リマス
 其ノ外種々ナル規定ハアリマスルガ、一応之ヲ省略致シマシテ、此ノ憲法ハ最後ニ公布ノ日カラ起算シテ六箇月ヲ経過シタ日カラ施行スルト云フ旨ヲ定メテ居ル訳デアリマス、大体大筋ヲ述ベマスレバ左様ナ風デアリマスルガ、曩ニ述ベマシタ所ニ依リマシテ、一、二ノ此ノ憲法ニ附随シテ考フベキ私ノ所見ヲ述ベタイト思フ訳デアリマス
 第一ノ問題ハ、此ノ憲法ガ国際的ニドウ云フ意義ヲ持ツテ居ルカト云フコトニ付テノ私ノ所見デアリマス、御承知ノ如ク此ノ憲法改正ノ動機トナリマシタモノハ、国際的ニハ「ポツダム」宣言デアリマス、国内的ニハ日本ガ経験シ又考察スル所ノ諸般ノ欠点ヲ補正スルコトデアリマス、其ノ中国際的ナ方面ニ付テ申シマスレバ、ソレハ直接的ニハ「ポツダム」宣言ヨリ生ジ来リテ居リマスケレドモ「ポツダム」宣言ノ言葉ハ頗ル簡単デアリ、又婉曲デアリマスルガ故ニ、広キ視野ヲ取ツテ十分検討シナケレバナラヌノデアリマスルガ、要スルニ「ポツダム」宣言ガ日本ニ対シテ憲法ニ関スル三ツノ要請ヲ示シテ居ルモノト思ハレマス、一ツハ民主政治ノ権利ヲ復活シ強化スルト云フコトデアリマス、第二ニハ国民ノ基本的自由権ヲ確実ニ保障スルト云フコトデアリマス、第三ニハ国民ノ自由ナル意思決定ニ基イテ政治機構ノ根本ヲ定メ、責任政府ヲ樹立スベシト云フコトデアリマス、此ノ三ツノ条項ハ言葉ハ簡単デアリマスルガ、其ノ含蓄スル所ハ相当ニ深イモノデアリマシテ、日本ノ現在ニ至ル道行キヲ批判スルト云フ意味ヲ含ミ、又之ヲ非難スルト云フ意味合ヲ含ミ、更ニ将来ニ向ツテ世界ニ対スル疑惑ヲ日本ガ解クベキ旨ノ希望ヲ含ンデ居ルモノノヤウニ思ハレマス、其ノ言葉ヲ一ツ一ツ唯文字的意味ニ解シテハナラナイノデアリマス、其ノ全体ヲ考察シ、更ニ日本自ラガ要請シテ居ル諸要素ヲ組合セマスル時ニ、我々ハ深刻ナル考慮ヲ以テ之ニ臨マナケレバナラナイノデアリマシテ、日本人各自色々ナ希望ヲ持ツテ居ルニ相違ハアリマセヌガ、各々ノ希望ヲ盛リ込ムヨリ先ニ是等ノ諸点ニ先ヅ重点ヲ置カナケレバナラナイ、ソレヲ考ヘ、世界ノ大勢ノ行ク所ヲ精密ニ判断スルコトニ努メマシテ、其ノ結果生レ出デタルモノガ此ノ憲法ノ草案デアリマシテ、或ハ一ツ一ツノ規定ニ付テ御議論ノ多イ点モアラウト思ヒマスルガ、手取リ早ク結論ヲ御付ケニナラナイデ、当局者ノ考ヘテ居ル所ヲ十分御参考ニ御用ヒニナツタ後ニ御結論ヲ願ヒタイト存ジテ居リマス
 第二ニ日本ノ主権ハ何処ニアルカト云フ問題ニ付テノ私自ラノ思想ヲ統一シテ居ル考ヘ方ヲ申上ゲタイト思フノデアリマス、是ハ先ニモ申上ゲマシタ通リ、皆様方ガ自ラノ判断ニ依リ、自己ノ世界観ニ依ツテ御結論ニナルベキ所ノモノデアリ、私ノ申上ゲマスルコトハ、唯其ノ一ツノ小サナ参考資料ニ過ギナイノデアリマス、私ハ本会議ニ於キマシテ、国家ノ行動ノ原動力トモナルベキ意思ノ現実ノ源ガ何処ニアルカト云フコトヲ言表ハス意味ニ於テ、主権ト云フ言葉ヲ用ヒルナラバ、ソレハ国民ノ全体ニアル、其ノ国民ノ全体ノ中ニハ天皇ガ含マレテ居ルト云フコトヲ申上ゲマシタ、是ハ実ハ十分ノ意ヲ尽サナイノデアリマスガ、併シ私ガ寸毫モ之ニ曖昧ナル点モナク、私自ラノ所信ト反スル所モナイト信ジテ居リマス、併シソレ以上ニ踏込ミマスルコトハ、謂ハバ一種ノ学説ノ問題トナルノデアリマス、私ガ考ヘテ居リマスノハ、国家ノ意思ノ源泉ト云フモノハ、一人一人ノ人間ノ其ノ考ヘ其ノモノデハナイ、日本国民何千万アル其ノ一人一人ノ考ヘガ直チニ国家ノ主権トナルト云フ風ニハドウシテモ考ヘラレマセヌ、国民ガ各自統合スル、一ツノ連結ヲスル、其ノ連結ヲスル中ニ纏マツテ来ル所ノ考ヘガ日本ノ国家ノ意思ニナルノデアリマス、随テ主権ノ本体ハ国民ノ組織シテ居ル全体ニアル、天皇ヲ含ミタル其ノ国民ノ組織シテ居ル全体ニアルノデアリマス、是ガ先ヅ第一段ノ考ヘデアリマス、併シ国民ノ組織シテ居ル全体ニ国家ノ活動ノ力ノ源ガアルト申シマシテモ、其ノ国民ノ組織シテ居ルモノノ更ニ源ハ何処ニアルカト云ヘバ、ソレハ全国民ノ心ト繋ガツテ居ルト云フコトヲ言ハザルヲ得ナイト思ヒマス、個々ノ人間ノ心ト繋ガツテ国家ノ働キトナツテ行クモノト思ハレマス、此ノ二様ノ意味、即チ若シ新シキ言葉ヲココニ一ツ入レルコトヲ許サレマスルナラバ、国家ノ意思ハヨク学者ノ申シマスル国民ノ協同体ト云フヤウナモノニアルノダト云フコト、是ガ第一点、而モ其ノ協同体ノ意思ト云フモノハ、「ヒットラー」現ハレ来ツテ、我コソハ此ノ協同体ノ意思デアル、斯ウ言ツテモ、ソレハ承知シナイ、国民各自ノ心ト繋ガツテ此ノ全体ノ協同体ノ意思ガ出来テ居ルノダ、斯ウ云フ風ニ考ヘマス、ソコデ日本ノ主権ト云フモノハ何処ニアルカ、国民ノ全体ニアリ、其ノ国民全体ノ中ニハ天皇モ固ヨリ含マレテ居ル、斯ウ云フ風ニ言葉ヲ用ヒタ訳デアリマス
 次ニ第二ノ点ト致シマシテ、国体ト云フコトニ如何ナル考ヘヲ持ツテ居ルカ、私ハ本会議ニ於テ国体ハ変更セラレテ居ナイト申シマシタ、明カニ左様ニ申上ゲタノデアリマスルガ、併シ是ハ国体トハ何デアルカト云フコトヲ言ハナイ限リ、極メテ明白ヲ欠クモノト言ハナケレバナリマセヌ、ソコデ国体ト云フコトハ、国民ノ心ノ奥深ク根ヲ張ツテ居ル所ノ天皇トノ繋ガリニ於テ国民ガ統合シ、謂ハバ憧レノ中心トシテ天皇ヲ考ヘ、其ノ上ニ国家ガ存在スルノデアリマス、此ノ国ノ特色ヲ我々ハ国体ト言ツタ訳デアリマス、此ノ憧レノ中心トシテ来タト云フ考ヘニ於キマシテハ、我々ガ正確ニ把握シ得ル過去ノ歴史ヲ遡リ、又現在ノ国民ノ意識ヲ繹ネテ見マシテモ、殆ド全部ガ――稀有ナル例外ガナイト云フコトハ私ニハ断言ハ出来マセヌケレドモ、其ノ稀有ナル例外ハ別トシテ、大体ニ於テ承認セラレテ宜イト思フノデアリマス(「ヒヤヒヤ」)我々ガ国体ト申シマスル時ニ、此ノ天皇ニ関スル制度ヲ考ヘズシテ国体ト云フ言葉ハ使ツテ居リマセヌ、併シ同時ニ過去ニ於テ憲法学者ガ多ク国体トハ何デアルカト言ツテ居ツタ其ノ説明ニ於テ、我々ハ必ズシモ国体ヲ考ヘテ居ル訳デハナイデアリマス
 次ニ斯様ニ申シマスト、従来国体ト云フコトニ付テ種々ナル説明ガアツタ、其ノ中ノ大乗的ナ説明ガ世間ニ於テ顕著ニ唱ヘラレタ、又議会ノ壇上ニ於テ政府カラ答弁シタコトモアル、ソレトノ関係ハドウ云フコトニナルカト云フコトヲ一応申上ゲナケレバ、御疑念ハ晴レナイト思フノデアリマス、従来日本ノ憲法学説ニ於キマシテ、国体ト云フ観念ヲ認メナイ学者モ若干アツタノデアリマス、而シテ国体ヲ認メル学者モ相当ニ多カツタノデアリマス、認メナイ方ハ論議ノ外ニ置キマシテ、国体ト云フ観念ヲ認メル人ハドウ云フ見解ヲ取ツタカト言ヘバ、ソレハ現行憲法ノ第一条又ハ第四条ヲ基礎ト致シマシテ、天皇ガ日本国ヲ統治セラルル、或ハ天皇ガ日本国ノ統治権ノ総攬者デアルト云フコトヲ以テ国体ノ内容ト致シマシテ、此ノ国体ノ内容タル規定ハ不可変ノ規定デアル、憲法ノ存スル限リ変ルモノニアラズト唱フル者モ若干アツタノデアリマス、此ノ改正案ハソレ等ノ規定ヲ含ンデハ居リマセヌ、寧ロ是ト異ナル所ノ規定ガ存在シテ居リマス、随テ、国体ガ変更サレタノデハナイ、此ノ憲法ヲ提出シツツ国体ノ変更ナシト云フコトハ甚ダ了解ニ苦シムノデアルト云フヤウナ御疑念ガ、或ハ起ルカモ知レヌト思フ訳デアリマス、一体国体ト云フ考ヘハ色々ナ意味ニ用ヒラレテ居リマシテ、一人一人ノ学説ヲ取ツテ論議致シマシタナラバ、涯シモナイコトデアリマス、前ニモ申シマシタヤウニ、天皇ニ関スル秩序ト併セ考ヘマシテ、日本国家ノ基本ノ特色ト云フ意味ニ国体ヲ考ヘマスナラバ、繰返シテ恐縮デハアリマスルガ、過去ヲ通ジ現在ノ人々ノ心ヲ繹ネテ、天皇ヲ以テ憧レノ中心トスルト云フ点ニ於テ、古今東西ニ稀有ナル例外シカナイト云フ風ニ結論出来ルト思フノデアリマス、ソレデハ従来ノ憲法学者ノ国体ト言ツテ居ツタモノハ一体ソレハ何デアルカト言ヘバ、其ノ時其ノ時ノ制度、詰リ明治二十二年ニ憲法ガ出来、二十三年カラ現行憲法ガ施行サレタノデアリマスルガ、サウ云フ憲法ニ現ハレテ居ル現実ノ制度ヲ本ニ致シマシテ、サウシテ略々此ノ辺ガ国体デアラウト思ツテ定義ヲ致シタノデアリマス、ソレハ現実制度ニ囚ハルルノ余リ、寧ロ表面的ナ所ニ重点ヲ置イテ国体ノ判断ヲシタノデアリマス、私共ハソレ等ノ表面的ナ規定ノモウ一ツ底ニ存在スル所ニ着眼シテ国体ノ観念ヲ見定メル、見極メルコトガ寧ロ古今ヲ通ジテノ正シイ考ヘデアリマス、寧ロ一般ノ学説ハ行キ過ギデアツタト云フ風ニ考ヘテ居ル次第デアリマス、随テ尚ホ言ヒ得マスルコトハ、謂ハバ法律学者的国体規定、私ノ目カラ見レバ本当ノ国体デハナイ、謂ハバ政体的規定ト云フ範囲ニ於キマシテハ、大幅ニ変更ガアツタ、三月ノ初メニ此ノ憲法ノ要綱ガ世間ニ発表セラレマシタ時ニ、現実ノ政治家ガ驚イタ、学者も亦驚イタ、斯ウ云フ言葉ヲ以テ二、三質問ニ現ハレテ居リマスルガ、其ノヤウニ大幅ニ此ノ政治的意味ニ於ケル基本ノ原則ハ変更セラレテ居リマス、併シ是ト本当ノ意味ノ国体トヲ混同シテハナラナイト云フコトデアリマス
 尚ホ次ニ此ノ天皇ノ御地位ニ付テノ問題デアリマスガ、是ハ前ニモ申シマシタヤウニ、天皇ハ我々ノ憧レノ中心デアリ、心ノ奥深ク根ヲ張ツテ居ル所ノ繋リノ中心デアル、斯ウ云フ風ニ考ヘマシタ時ニ、此ノ基礎的ナ事実ハ、日本国民ノ意識ノ存スル限リ変ルベキモノデハナイノデアリマシテ、此ノ心アレバコソ、我々ハ天皇ヲ見ル時、ココニ国家ヲ見ルノデアリ、天皇ヲ見ル時、ココニ国民統合ノ姿ヲ見ルノデアリマス(拍手)新憲法ハ斯様ナ心ヲ裏付ケトシテ、其ノ上ニ国民ノ総意ヲ基トシテ築キ上ゲラレタル規定デアル訳デアリマス
 大体本質的ナコトハ是デ終ツタト思ヒマスカラ、私ノ説明ヲ終リマシテ、尚ホ御質問ニ応ジテ御答ヘ申上ゲタイト思ヒマス
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